ギターとアンプ、エフェクター関連の本

タイトル :<裏>日本音楽史
:異形の近代
著者 出版社 :齋藤 桂 著 春秋社
ISBN-10 :4393930320
ISBN-13 :978-4393930328
発行日 :2015年4月20日 初版第1刷
サイズ :19.5cm x 13.5cm x 2.0cm 227ページ
価格 :本体2,400円+税

総 合 評 価
資 料 的 価 値
写真・図解のクオリティ
入 手 難 易 度 :新本で入手可能
コメント:

内  容:
はじめに

第1部 近代の誕生―明治期
第1章 日本音楽史の正体

 ―「抹殺博士」重野安繹の歴史と神話
 「正史」の要請
 国学との対立
 隼人というアイデンティティ
 音曲と音楽

第2章 近代に彷徨う武士の幽霊
 ―軍歌「抜刀隊」と西郷星
 敵か、英雄か
 道徳規範としての「武士」
 西郷は死なず
 プロパガンダから流行歌へ

第3章 日露戦争と情緒のかたち
 ―平民歌・民謡・俚謡・「軍歌のような讃美歌」
 内村鑑三の煩悶
 野口雨情と新民謡
 「正しい民謡」
 軍歌のような讃美歌
 情緒への執着

第4章 音楽と怪異のゆくへ
 ―鈴木鼓村の筝曲と怪談
 怪談を語る筝曲家
 筝と三味線
 伝統と近代の止揚
 人類と自然を支配するリズム
 鼓村の黄昏
第2部 「日本らしさ」と西洋音楽
第5章 地震と流行歌

 ―中山晋平と幸田露伴の音楽観
 短音階有害説
 歌に天罰
 露伴が評価した流行歌
 子供に向かない歌
 鉄道とラジオが運ぶ「健全さ」

第6章 客観性という名の異端
 ―兼常清佐と日本音楽史
 ピアノにタッチは存在しない
 日本音楽史は成立するか
 実践としての音楽研究

第3部 「大東亜共栄圏」と伝統の解釈
 ―昭和期
第7章 民族意識と空想の世界史

 ―ムー大陸・日ユ同祖論
 日本におけるトゥラン運動
 民族自決の旗印
 ムー大陸と沖縄音楽
 二つの「回帰」
 沖縄を世界に
 日ユ同祖論
 キリスト教徒と国粋主義の合わせ技
 民謡運動とユダヤ

第8章 日本手毬唄雑考
 ―横溝正史『悪魔の手毬唄』をめぐって
 時代の狭間で
 規範をになう手毬唄
 『楢山節考』という伴奏曲
 外からの視線

おわりに
あとがき



ふぇろもんギター実験室 図書室