タイトル | :運を掴む | |
:弱小の会社を世界一にした男の物語 | ||
著者 出版社 | :横内祐一郎 著 学習研究社 | |
ISBN-10 | :4051060675 | |
ISBN-13 | :978-4051060671 | |
発行日 | :1994年7月15日 | |
サイズ | :19.5cm x 13.5cm x 2.0cm 223ページ | |
価格 | :\1,460+税 |
総 合 評 価 | : | |
資 料 的 価 値 | : | |
写真・図解のクオリティ | : | |
入 手 難 易 度 | ★★ | :ネットで安価に見つかる |
コメント: |
内 容: | ||
序章 人の力は無限 「人間中心」の経営に徹し、会社の繁栄と 社員の幸福について真剣に考え、 目標を設定する 声を張り上げ、目標をひとつひとつ 確認するうちに、会社員の意識の中に 一体感が生まれてくる 相手の幸せを考えていかに行動したかによって 自分の求めている幸せが実現する 第1章 自然の理にめざめる 教師をやめて、農業をやろう 私は生まれながらの百姓じゃないか 作物の持っている不思議な可能性 大きな力に、私はびっくり仰天してしまった 興味と関心を持ってトライすれば、 必ず運をつかむことができる 社員の可能性や潜在能力を奮い立たせる ヒントはすべて自然のなかに隠されている 他人のやらないことをやろうと知恵を 振り絞り、行動することが大切 目標を立て、その目標に向かって知恵を働かせ 汗を流しているかを確認する 徹底して本物を見せてもらったことが 美術品に対する私の眼識を大いに高めてくれた 弱小会社でも、一人一人が融け合って 一糸乱れず進めば、実力以上の力を発揮する 二十歳のときから十二年間、くる日もくる日も 続けてきた農業との決別を決意 松本という地方にいながら、世界一の ギター製造会社に育てることができた理由 何といっても、社員の待遇をよくしよう、 それだけは心に誓っていた 第2章 非凡への挑戦 横内さん、バイオリンをつくるのはやめよう ギターに切り換えよう 大事なのは、売れるか売れないか 売れない ギターが一等になっても、どうしようもない 商売というのは、注文が一番大事 注文がなければ、いくらモノをつくってもだめ これ以上続けたら、赤字が増えるだけ 会社を続けるかどうか、よく考えた方かいい ひとつのことを心を込めてやりなさい その 延長線上に何百というものがつながっている どんなに困難なことでも、まともに 立ち向かえば、必ずむこうから 明かりが見えてくる いやいや仕事をやっている人はつぶれる 楽しんで面白がってやっている人は伸びる これからは、エレキギターの時代が来る よし、エレキギターをつくろう うちのギターをグッチにしないか? シャネルの五番にしようじゃないか 第3章 他力に生きる ギターが売れるまで 帰ってこなくてもいいからね 会話は自分がしゃべればいいという ものではない 相手の話がわからなければ どうしようもない よし、明日は十人に話しかけるぞ 明後日は十五人、その次の日は二十人だ どうして、ニューヨークみたいなところに 来てしまったのだろう もうだめだ ミスター・ヨコウチ すごい 大変な進歩です たったひとりでニューヨークまで来て 注文をとった人間が松本にいるだろうか 日本だけで通用する人間では、もう時代遅れ 子どもたちは国際的なセンスのある 人間に育てたい 苦しい立場に立たされたときこそ 幸せを手にするチャンスである たったひとりで生きている人間などいない 人間とは「他力でいかされている」存在である |
第4章 歓喜を求めて 直接貿易の相手を増やすことこそ 会社の長期安定を約束する最善の方法だ 「安心する」「安心させる」ことが 仕事に対する相乗効果を生んだ リーダーたる者は、どんなにつらいことが あろうと、苦悩に満ちた、疲れた顔を 見せてはいけない 社長というのは、水を注ぐのが仕事ではない 受け皿をつくることこそ最も大切な仕事 "社長の会社"ではなくて、みんなが "自分の会社"といえるような会社をつくろう 同じようなギターなのに、どうして こんなに値段が違うのか その差は何なのか 世界一の会社になるには、社員ひとりひとりが 世界一にならなければならない 社員のやる気を鼓舞する マイナスをプラスに 変えてこそ経営者ではないか この工場は人をつくる工場です 立派な人間を つくりながら、ギターをつくるのです 富士弦楽器は世界一の会社です いいギターを つくろうという情熱と魅力に溢れている 情報を入手するたもの費用を惜しんでは ならない とくに不況時期には、積極的に お金を使うべき 非凡というモノサシで日常の生活をはかり、 自分たちの仕事をはかっていこう 私達は会社と私達をとりまく人びとの 限りない生成発展に貢献する事を使命とする 富士弦楽器にはフィロソフィがある企業経営に おいては、フェンダーは富士弦の比ではない 第5章 人間中心の経営 人を中心とした経営を進めてきた企業は 時代に左右されずに成長を遂げる 自分のことだけをやるのは平凡 まわりの人に 喜んでもらえる行動を考えるのが非凡 経営者とは「人に幸せになってほしいと願う」 ことを社員に呼びかけることが大切な仕事 運がよくなり、幸せになるには、 自分の力と他人の協力が必要である 会社が健康な歩みを続けるには、体質の強化が 大切 健康体をつくれば自然に利益は生まれる 心の垣根を低くして、相手の立場に立って ものを考えられる人にならなくてはいけない 会社のなかに、相手の生成発展を願う心を 育てていきたい それを生きがいとしていきたい 会社のいちばん得意なものを高い密度まで 追求し、これ以上追求できない「超」の 位置をめざせ ぼんやりした顔で人に会うのは失礼。自分が 乗っていれば相手は何かしら感動を得てくれる 十回、二十回と思い続けると、それは 行動になる 思い続けることでエネルギーが 積み重なり、行動を起こす 働く人びとが魅力的になることだ。その会社の トップである経営学者が魅力的になることだ 立派な建物が会社なのではない どんな会社に するかという経営者や社員の意志が 本当の会社である これからの時代は、二十四時間体制、 年中無休でサービスを提供することが 最大の付加価値になる 状況がきびしいときほど、社長の笑顔が 会社の雰囲気を盛り上げていく 私は社員の長所を百ずつ見つけようと 心がけてきた そして、折に触れて 本人をほめることだ 世の中は、二対六対二の割合で成り立っている 経営者は二割を見極める力を持て おわりに |