タイトル | :サウンド・クリエイターのための 電気実用講座 | |
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著者 出版社 | :大塚明 著 洋泉社 | |
ISBN-10 | :4896911636 | |
ISBN-13 | :978-4896911633 | |
発行日 | :1995年3月20日 | |
サイズ | :26.0cm x 18.5cm x 1.8cm | |
価格 | :\2,900+税 ※2005年第9刷発行時の価格 |
総 合 評 価 | : | |
資 料 的 価 値 | : | |
写真・図解のクオリティ | : | |
入 手 難 易 度 | ★★★★ | :ネットで見つかる プレミアム価格 |
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内 容: | ||
まえがき 第1章 電圧 最初の一歩は「電圧」から 直流と交流は同じものだということ ぐるぐる回る通路だから「回路」 アースも回路の一部、信号だって流れる 電線の鳥は、なぜ感電しないのか? 電圧とは「電位差」のこと 電圧を図る基準(=0V)はどこ? 0Vは「点」ではない 電気にもある“常識のウソ” 迷子の0Vを探すと “大地はアース。だから0V”ではない 電気は“直流”と“交流”の2種類ではない 直流と交流は同じものだ! 直流/交流は、ただの呼び名 どこを基準に0Vにしても構わない 交流の定義に極性はない 習うより慣れろ -いろいろある交流電圧の単位 Vp-p Vp Vr.m.s. そもそもデシベルとは dBV(dBs) dBm(dBu) VU <COLUMN> Vr.m.s.の落とし穴 第2章 オームの法則 目に見えない電気を理解する ごく当たり前の法則 リクツより現象で考える 電気は、水や車の流れと同じ 電流の流れは抵抗によって左右される 簡単な式で表される電圧・電流・抵抗の関係 (オームの法則) 公式をどのように活用するか 電力とは、電気のした「仕事量」のこと オームの法則は、現場を支える基礎の基礎 LEDを点灯する実技応用テクニック <COLUMN> 「音」とは何か? 電気信号の「音」と 耳に聞こえる「音」の違い 音を発する物体があるから、音が出る 音は空気中をどう伝わるか 「音」を電気的にキャッチする方法 波形とは、音源の振動のようすを電気信号に 置き換えたもの 周波数は、1秒間に繰り返す波形の回数 どうしたら、波形を見られるか 電気信号の「音」が、耳に聞こえる「音」に 戻るとき 電気信号を直接作り出す発振器、電子楽器 第3章 抵抗 電気回路に不可欠な要素 その働きを考える 電気は無節操の見本 抵抗は電流を「制限」する 抵抗は電圧を分割する ボリュームの仕組み 機材に使われる抵抗器 色の帯(カラーコード)で表す抵抗の値 カラーコードの解読法 カラーコードは憶えずに慣れるべし 精度5%で、まず問題なし 高精度抵抗のカラーコード 抵抗は、消費できる最大電力が決まっている 抵抗に流せる最大電流、かけられる最大電圧 試験問題の常連- 2本以上の抵抗をつないだときの抵抗値は? 面倒な並列合成値の計算 抵抗をパラるメリット 回転で抵抗値を変える。 ボリュームは「可変抵抗器」 ボリュームが音量を調整する仕組みは? 電気的な音量変化と、人間が感じる音量変化 さまざまなボリューム 直線運動で抵抗値が変化する スライドボリューム 基板に取り付ける 「半固定抵抗」もボリューム ボリュームを買うとき、使うとき、 注意すること サイズ シャフトの長さと端子の形状 シャフト先端の形状 店で確認を忘れずに <COLUMN> ボリュームの抵抗値 (入手しやすい抵抗とウラワザ) <COLUMN> 半固定抵抗の抵抗値と表示法 (謎の「3桁数字」の解読) 第4章 コンデンサ 教科書より32ばいくらいはよくわかるその原理 謎が深い動作の原理 線がないのに、なぜ電流が流れるー プラスとマイナスの純情可憐な物語 たまる電気の量 働きは、電気をたからせ “充電”と“放電”をくり返すだけ 「コンデンサに直流は流れない」は 罪つくりなウソ ちょっといたずら。つないだ電池を 逆にするとどうなる コンデンサが抵抗に化ける法 電気を“ためる”機能に注目 平滑コンデンサと抵抗でフィルタを作れる フィルタは、どう働く? ちょっとお休み 基板の上の正体不明パーツ、 そのほとんどがコンデンサ 種類と特性 コンデンサも適材適所で、 ミュージシャンに経理事務は無理!? 殺人ロケットにもなる恐ろしいシロモノ ころばぬ先の杖ー知っておきたい安全基準 コンデンサの耐圧は絶対厳守 爆発だけじゃない。地味にも壊れる デリケートなパーツ 種類によって極性がある コンデンサの使われ方 アンプ間の信号を橋渡しする カップリング・コンデンサの容量は 電源の直流電圧をきれいにする 直列・並列でつないだとき、 容量の合成値はどうなるか? コイルー巻き数が多くなるほど強くなる、 交流を「流すまい」とする力 コイルの働きは オーディオ回路で コイルが使われなくなった理由 <COLUMN> コンデンサ、容量の読み方 <COLUMN> ぜひ憶えておきたい単位・補助単位 ゼロが多くて読みにくい数字を 簡単に表す補助単位 <COLUMN> マニュアルの“わかる”と本当の“わかる” 第5章 インピーダンス ポピュラーだけど 正体不明の難物に挑戦 インタビューの基本的な意味 必ずしも理論通りにはいかない 現実のイタズラ 電池のショートで全宇宙が消滅 正体がわからないからヒーローになれる 電気から最大のパワーを取り出すには? 最大パワーを取り出せる負荷は? 現場で役立つ練習問題に挑戦 アンプーやっぱりあった、内部抵抗 アンプの内部抵抗が出力インピーダンス。 テスターでは測れない 等価回路で出力インピーダンスを考える アンプから最大パワーを得るための負荷と、 インピーダンス・マッチング ノイズに強いライン、弱いライン。 どこが違うのか? 「ロー出し・ハイ受け」は 現在のスタンダード とにかく入力インピーダンスも 一筋縄ではいかない。二筋縄を用意せよ とらなければならない、とらなくてもいい、 とってはいけないーインピーダンス・ マッチングの分類 最も簡単なマッチング |
第6章 インピーダンスの実技応用 ロマンと希望に満ちた 低周波アナログの世界に突入 電気は“もちろん”文科系分野 アマチュアはアンバランスのインピーダンス プロはバランスのロー・インピーダンス プロがロー・インピーダンスを好む理由 アンバランス伝達とバランス伝達 バランス伝送でノイズが消える仕組み バランス・ラインの作り方 トランスの基礎知識① 「磁気」で電気を伝える トランスの基礎知識② 交流電圧を変換(変圧)する トランスの基礎知識③ インピーダンスを変える トランスを使って アンバランス⇔バランス変換 トランスを使わない(トランスレス) アンバランス⇔バランス変換 アンバランス⇔バランス変換の代表選手は、 ダイレクトボックス ダイレクトボックス。実際の回路は? バランス入力の作り方 トランスを使う方法 バランス・ラインを受けるトランスの実際例 トランスを使わない方法 第7章 アンプ 「アンプとは何か?」 その本質に迫る神がかり的考察 小さいエネルギーで大きいエネルギーを 制御する。これがアンプの本質 「アンプ=電圧を増幅する 魔法の小箱」は誤解 アンプ=パワー・コントローラの正体? アンプのリニアリティとは 問題なのは、電圧の絶対値よりも“変化” 直流アンプと交流アンプ。 スピーカーを殺さないたの基礎知識 増幅率“0”とは、何も出力しないこと アンプの増幅率は“0”以下にはならない どんな複雑な回路も “アンプの基本動作”の積み重ね 電力を増幅する、その考え方 ベースギターでヘッド鳴らせるか? “電圧増幅”だけではないアンプの役割 <COLUMN> レオナルド・ダ・ヴィンチはもういない。 絶望の淵から、せめて首だけでも出そう 第8章 トランジスタとFET 「呼び水」と「首締め」で知る 複雑怪奇な石の働き トランジスタと真空管 トランジスタの魔界 トランジスタは「呼び水」-小エネルギーが 大エネルギーをコントロール 電圧で動くFETの“首締め”理論 アンプにおける電圧と電流の考え方、その差 主役の座をおろされた(?)トランジスタ・FET 第9章 オペアンプ オペアンプが無ければ、もはや何もできない、 知らなければ回路図も読めない。 その使い方、使われ方 別れられない悪女 計算機用からオーディオへ、 オペアンプ天国への道 各社バラバラ、オペアンプの型番 オペアンプの主な形は4種類 番号でわかるピンの配置 ICのピン番号は半時計回り パッケージに入っている オペアンプの数とピン配置 オペアンプの電源 様々な電源表記の方法 一般的な範囲は±12V~±18V。標準は±15V きれいな直流電源で出力の揺れを防ぐ 電卓一台で設計楽勝。 オペアンプ回路の基礎知識 反転入力を使って逆相アンプを作る 逆相アンプのRsは 入力インピーダンスを決める Rsの実用的な抵抗値は? Rfは出力信号を入力に戻す フィードバック抵抗 Rfの実用的な抵抗値は? 非反転入力を使って、正相アンプを作る アンプの健全な動作を図るには… Rinにはどんな抵抗値でも使える 非反転増幅での増幅率の決め方 信号の電圧を判断するコンパレータ回路の 基礎と特徴 増幅率の極端に大きくすると… コンパレータの動作 コンパレータの特徴と種類 バカ正直なオペアンプをだまして 電源電圧の範囲内なら、 どこを中心にしてもオペアンプは動く 徹底的にダマシ続けて、 オペアンプを単一電源で動かす だまし、だましのコンデンサ 単一電源動作回路の実際と カップリング・コンデンサの容量 オペアンプの本領、差動アンプの基本 反転入力側の動作だけ考えてみる 非反転入力側の動作だけ考える 反転、非反転の動作は同時に行われ、 差動アンプになる 差動アンプで直流電圧を扱うと 差動アンプの増幅率を上げるには オペアンプ回路の中のコンデンサは、 どんな仕事をしているか? デカップリング=不要な成分の信号への 混入防止 カップリング=中心電位を正しく 保ちながら信号を通す 周波数特性をもった抵抗として使う <COLUMN> デジタルとデジタル機器の基本 アナログと知らずしてデジタルは語れない アナログとデジタル 考え方の出発点。アナログは“近似”、 デジタルは“指” デジタル電圧計では “真の”電圧はわからない? アナログ電圧計では“真相”に迫れる? “量”は“数”では表せない アナログの長所 アナログの短所 アナログ方式で「記憶」する方法 デジタルの基礎“二進法”とデジタルでの 記憶の仕組み デジタル・オーディオの実際 音をデジタル化する仕組み デジタル再生の仕組み デジタル・オーディオの短所と長所 扱える信号はサンプリング周波数の1/2まで =標本化の定理 デジタルの長所は「打たれ強い」こと デジタル信号は「データ」として扱える PCM以外のデジタル化方式 デジタルは処理/記憶に使われる デジタル機器の基本構成 音をデジタル化して伝送・記憶する デジタル信号を加工する デジタル信号を元の音に戻す 実際の使用では “ブラックボックス”として扱う 一番身近なデジタル伝送はMIDI デジタル信号も、伝送・記録はアナログ 第10章 オペアンプ回路のいろいろ 設計にそのまま使える 「ツギハギ」用実用回路集 自作1号機が動いたら、かえって不幸 回路設計は「いかにツギハギするか」だけ 入力回路/インバータ/ミキサー回路 フィルタ/EQ(イコライザ)/出力回路 ノンリニア/発振器/整流回路/安定化回路 電子スイッチ/パイロットランプ ツギハギのカンどころ 1.機材の入出力の位相は、 トータルで正相にする 2.BカーブのVRは、 いつもBカーブになるとは限らない 3.低周波信号の「飛ぶ」その対策と考え方 4.安定化電源といえども、 常に必ず安定した電源とは限らない オペアンプのサウンド・キャラクタ オーディオ用のスタンダード品種は不変 オペアンプを比較試聴する テストのシステム オペアンプのキャラクタは全部違う オペアンプの、性能の見方 <COLUMN> ポピュラーなIC オーディオ用の石 特にオーディオ用でない石 実技・資料編 Part1 ハンダづけの正しい方法 Part2 テスターの使い方 Part3 プリント基板 Part4 回路図のルールと記号 Part5 抵抗とコンデンサの値 さくいん |