ギターとアンプ、エフェクター関連の本

タイトル :ギターと出会った日本人たち
:近代日本の西洋音楽受容史
著者 出版社 :竹内貴久雄 著 ヤマハミュージックメディア
ISBN-10 :4636853105
ISBN-13 :978-4636853100
発行日 :2011年1月10日 199ページ
サイズ :20.0cm x 13.5cm x 1.8cm
価格 :¥2,000+税

総 合 評 価
資 料 的 価 値
写真・図解のクオリティ
入 手 難 易 度 :新本で入手可能
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内  容:
第1章 ギター渡来前
 近代日本の「西洋音楽」は、黒船の上で聴いた
         アメリカ音楽から始まった
 日本人とギターの前身との出会いは、
     キリシタン弾圧の中で消えていった
 「ミンストレルショー」に興じた
              幕末の武士たち
 アメリカからギターを持ち帰ってひいた
            平岡熈の壮大な仕事
 すべては比留間賢八の精力的な
        マンドリン普及から始まった

第2章 西洋音楽が街にやってきた
 日本人が最初に聴いたモーツァルトは、
           吹奏楽の演奏だった
 画学生だった菅原明朗が作曲家への
            道に踏み出すまで
 ロンドンから帰国した青年・
     太田黒元雄のサロンが拓いた世界
 「音楽と文章」の創刊と
      「東京音楽学校」への反撥
 「浅草オペラ」と「セノオ楽譜」、
          そして「楽譜絵葉書」
 本物のオーケストラ結成で変わる
   「吹奏楽」と「マンドリン合奏」の役割

第3章 ギターに魅せられた人々と、
            セゴビアの奇跡

 イタリアの街角でギターの音色に魅せられた
               武井守成の帰国
 サルコリの指導で明らかになった
          独奏楽器としてのギター
 「演奏家」として挫折してしまった人々
 セゴビア来日を待つ
        日本の若きギター愛好家たち
 ついに実現した「セゴビア来日」は
       第二の「黒船襲来」に匹敵した
 流行歌作家・佐藤惣之助をめぐる
      二人のギター青年の「人生劇場」

第4章 武井守成とマンドリン・オーケストラ
 マンドリン合奏コンクールを創設した
             武井守成の情熱
 演奏家として挫折した武井守成が
        「作曲家として」生きた半生
 作曲家・武井守成の作風についての
        菅原明朗の指摘が伝えるもの
第5章 幻のギタリスト池上冨久一郎
 黎明期のギター奏者、
     池上冨久一郎と武井守成の出会い
 デタラメか?天才か?
    武井を困惑させた作曲家池上の全貌
 ついに明かされた
     池上冨久一郎の「ギター曲」を聴く

第6章 大河原義衛の早すぎた死と、
              沢口忠左衛門

 大河原義衛の早すぎた死を悼む人びと
 大河原義衛の作品を出版した
         「仙台アルモニア」の活動
 大河原の残したものを受け継いだ
        沢口の死期を早めたもの

第7章 小倉俊と中野二郎の執念と、その成果
 大河原への同志的共感を持った小倉俊
 小倉俊の「ギターの音」へのこだわりが
       日本的和声の探求につながった
 「楽譜が私の師」と言う
      中野二郎の収集した楽譜の行方

第8章 戦争で失われた未来と、
          あらたに芽吹いた響き

 若くして戦死した悲劇のギタリスト
     小栗孝之と深沢七郎を繋ぐ小倉俊
 空襲の被害から守られた
      武井守成のコレクション厖大な
 小船幸次郎が解明した
     セゴビアのギターの秘密とその継承
 「黎明期の日本ギター曲集」をめぐる
            「忘れ残りの記」

おわりに
主な参考文献
写真出典・提供者一覧
事項索引
人名索引



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