ギターとアンプ、エフェクター関連の本

タイトル :ドキュメント 楽器業界戦争
:ヤマハ・カワイが松下・カシオに食われる日
著者 出版社 : 坂口義弘 著 あっぷる出版社
ISBN-10
ISBN-13
発行日 :1987年4月24日
サイズ :18.5cm x 13.0cm x 1.3cm 179ページ
価格 :¥1,000-

総 合 評 価
資 料 的 価 値
写真・図解のクオリティ
入 手 難 易 度 ★★ :ネットで安価に見つかる
コメント:

内  容:
1章 ヤマハを食うのは松下かカシオか
 電子楽器販売を軌道に乗せること
       低迷する松下が寄せる期待
 技術力といい、販売力といい
      日本楽器の敵は松下しかいない!
 「契約もへったくれもない。ともかく店の隅に
    置いてくれ」と凄まじいカシオの販促
 一年で一機種を100万台売ったカシオが
        ヤマハを刺激したくない事情

2章 電子楽器時代到来で塗り替わる勢力地図
 「日楽よりテクニクスの電子ピアノの方が
           "ピアノの音に近い"」
 今頃になって電子楽器に参入する河合。
      経営陣に先を見る目がなかった?
 ローランドにコルグに服部セイコー…
        日楽の強敵はまだまだいる

3章 ヤマハ、カワイを脅かす松下の
              音楽教室商法

 音楽教室で儲け、その上電子楽器を
  売りつけようとの魂胆が見え見えの松下
 ヤマハが285億円、カワイが149億円
  「音楽教室」は三日やったらやめられない
 松下は音楽教室こそ
       楽器販売の近道と考えている!?

4章 電子楽器を売り込め! 音楽大学争奪戦
 どの学校で電子楽器かが設置せれるか、
  楽器メーカー・販売店はウの目タカの目
 関東では日楽、関西以西では松下
           音楽学校勢力地図
 尚美学園短大の卒業生が楽器メーカーに
            引っ張りだこのわけ
 西独で鍵盤教育のノウハウを提供する
           ヤマハ・ヨーロッパ

5章 音響技術開発戦争に敗れた企業は
               淘汰される

 電子楽器の売り上げを左右する
         音響電子装置分野での勝敗
 生ピアノは飽和状態、韓国・台湾は技術力不足
         電子楽器の将来は明るい
 「ローランドピアノ」に横ヤリを入れた
        静岡楽器製造協会会長の肩書
 日本の電子楽器伸長は、
        欧米楽器の高価のおかげ?
 「出生率が下がると楽器が売れない」

6章 カワイはなぜヤマハに
          大差をつけられたのか

 蛍光灯は消せ、エンピツは1本にしろ…
         士気の上がらぬ河合の社員
 マッキンゼー社のリサーチ、社名変更、
       世界本部制確率…変貌する日楽
 労使問題に人員削減…
      新しい構造も夢もない河合の惨状
 ヤマハが他社のピアノを販売するのは
       市場を独占した罪の意識から?
 ピアノの顧客相手の高級品販売で
        河合は脱ピアノを果たせるか
7章 "楽器のIBM"を目指す
          ヤマハの世界四本社制

 日楽がアメリカに接近したがる理由
 "海外に本社を作る"ヤマハの構想は
     果たして成功するのかしないのか

8章 潰すか潰されるか
     ・ヤマハ対カワイの骨肉の争い

 新参者はピアノ業界参入へ手も足も出ないワケ
 音楽教育に大きな功績を遺した
        日楽・河合の表面史と裏面史
 日楽が八掛けなら河合は七掛けで
      熾烈を極めた河合の楽器店攻略
 株買い占め事件に産業スパイ事件…
      執拗な川上会長の"河合攻撃"
 スパイ小説もどきの外人を使った
       日楽の河合崩し"内部攪乱"作戦
 「日楽には負けたくない」と無理な
    販売政策で続出した河合子会社の赤字

9章 赤字続きの直営店、いじめられる特約店
 「ステレオとセットでないとピアノを
 出荷してくれない 人の弱みにつけこむ日楽」
 商売上手の日楽が赤字覚悟で
          直営店を続ける深謀遠慮
 「河島は社長の器」と投票した役員は左遷
         社長を息子に譲る親バカぶり
 河合社長の義母・義兄は同じ"河合"なのに
              なぜ不仲なのか

10章 中小・零細楽器メーカーが
             大量倒産する日

 楽器メーカーの不振で、中小・零細業者に
           チラつく"倒産"のカゲ
 安眠をむさぼっていた楽器メーカー
          "浜松の灯"は消えるのか
 東海楽器、アトラス、フローラ、東日本ピアノ
    淘汰の嵐に揺れ動いた"第3勢力"
 東京ピアノの倒産で影響を受けたメーカー・
             下請けは50社にも
 日楽が東京ピアノを潰した?
      収まらない地元中小メーカーの怒り
 凄まじかった東京ピアノの資金繰りのカラクリ
 韓国製のピアノ価格は日本製の5分の1
  韓国は5年以内に世界一のピアノメーカーに
 韓国産ピアノが浜松に参入 脅威の韓国商法

あとがき



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